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手あて

手あて

こんにちわ! 軽井沢 すまいるらいふ鍼灸院 齋藤です。

 

先日、ある患者さんからこんな話をお聞きしました。

「オキシトシンってホルモンがたくさん出ると、幸せな気持ちになれるんだってね。たくさん出るツボってないの?」

オキシトシン・・・いわゆる幸福ホルモンと呼ばれるやつですね。

オキシトシンは人の脳で合成され、分泌される物質で、主にホルモンや神経伝達物質としての働きがあります。脳から分泌されるオキシトシンの量は、親しい人と触れ合うなどのスキンシップによって増大することがさまざまな研究から分かっています。愛情がこもった皮膚刺激は安らぎを与え、ストレスを緩和する、人との信頼関係を築く、母子の絆を深めるなど、さまざまな社会的行動と関わっていると考えられています。

触れることにより体温を一定に保ったり、食欲を抑制することから肥満を防ぎ血糖を一定に保ったり、ストレスを緩和したりするなどの働きが見られることが分かっています。

ある国では夫婦喧嘩や親子喧嘩が絶えなく生活に支障をきたしていると医師が判断した場合はこの『オキシトシン』が処方されるとか・・・

ケガや病気などの処置をする医療行為を『手当て』と呼んだりしますよね。おなかが痛いときに手を当てたり、不安な時に顔や頭をさすってみたり、子供が親に「ぎゅってして」なんて甘えてきたりします。言葉の由来は諸説ありますが、私たちが普段から自然に行っている『手を当てる』ことによって得られる癒やし効果が原点という説もあります。この触れるという行為がオキシトシンの分泌を増加するんですね。

​看護師の時にも不安で緊張がとけない患者さんの背中をさすってみたり、肩を軽くトントンとたたいたりすることで、少し安心したようで眠れるようになった患者さんをたくさん見てきました。

 

オキシトシンを増やすために必要な要素はいろいろありますが、過度なストレスはオキシトシンの分泌を阻害してしまいます。​

きちんと栄養を取り、ストレス発散することが一番いいということですね。

でも忙しく勤勉な日本人。なかなかそうできていないのが現状。

大切な人とのスキンシップや運動、鍼灸含めリラクゼーションなどでもオキシトシンの分泌に加勢できます。気持ちの良い刺激が幸せの第一歩なんですね。

冒頭の話に戻りますが、一概にこのツボで幸福ホルモンが増します!とは言えませんが、例えばこんなツボへの刺激はどうでしょうか?

合谷・・・手の親指と人差し指の骨が交わる付近で押してみるとじんわりと響くような部分があります。

ここをじわじわと押してみてください。ほかの方に押してもらってもいいと思います。

または手の爪の根元の両側を指でいた気持ちい程度にもみます。井穴といって経絡の出発点になります。

ここはセルフケアにもってこいです。また機会がありましたらもう少し掘り下げてお伝えしてみますね。

 

皆さんご自愛くださいね。

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