こんにちは！　軽井沢　すまいるらいふ鍼灸院　齋藤です。
軽井沢も紅葉が真っ盛りで赤や黄色の色に景色も変わっています。
そんなきれいな景色を見て心はなごんでいても、ついつい寒くて体がどうにもちじこまってしまう今日この頃ですね。
先日、知人から火鉢を譲り受けたので使ってみました。遠赤外の効果ってすごいです。
部屋が温まるという感じはないのですが、手をかざしていると指先から徐々に暖かい血液が流れていく感じがするんですよね。
身体を血が巡っているのが実感できました。

そんな温かさがうれしく感じる今日この頃の寒さ対策の一つに、生姜を使ってみたらいかがでしょうか？
生姜特有の成分である辛味成分であるジンゲロールや香り成分であるシネオールには消炎、発汗、保湿、殺菌、食欲を増進させる、頭をすっきりさせる効果などの作用があり、新陳代謝を高め、体を温めることで冷え性の改善につながります。
また、ジンゲロール等の成分には抗炎症効果があるため、リウマチや神経痛等の痛みを和らげる他、肩こり、腰痛にも効果があるそうです。ジンゲロールは加熱をしたり乾燥させることでショウガオールに変化します。
お料理のアクセントに使うなどで直接体内に入れることはもちろんですが、ちょっと変わった使い方として生姜風呂なんてものはどうでしょうか。
手作りの生姜湯の素は、家庭でも簡単に作ることができます。ただし生姜の成分は強いので、肌の弱い方や、身体が衰弱している方、小児などに使用する場合はごく少量にするか、異常を感じたらすぐに洗い流すなどの対策をとってくださいね。
生と乾燥では作用が変わってくるのも生姜の面白いところです。生の生姜は刻んで使うのがおすすめです。乾燥生姜はあまり香りが出にくいのですが、刺激成分はしっかり溶け出してきますので、使う量に気をつけて使うことがおすすめです。どちらもガーゼや市販のお茶パックなどに入れ入浴する３０分前程度に湯船に入れておくか、そのまま追い炊きしても大丈夫です。入浴中は刺激が強いので取り出すほうが無難かもしれません。
生の生姜で行う場合には辛み成分であるジンゲロールが作用します。これが末端の血管を拡張することで、血流促進し体の表面を温める一方、解熱作用によって体の深部を冷やす効果があるとされます。なのであまり濃度を濃くしてしまったり長時間湯につかるのは避けたほうが良いでしょう。指先の冷えなどが気になる方にはとても効果があります。
乾燥生姜を使う場合にはショウガオールが作用します。ショウガオールには血管を広げ血行を促進することで代謝アップが期待でき、解熱作用のあるジンゲロール量が減るため、体を冷やすこともないとされます。乾燥生姜を使って入浴すると体が芯から温まります。乾燥生姜はスライスした生姜をそのまま干したり、電子レンジで加熱することで作れます。ちょっとくらい焦げちゃっても平気です（笑）

料理に使ったあと少し残ってしまった生姜でも全身温まれる生姜風呂。
毎日の体調管理に一役買えれば幸いです。
皆さんご自愛くださいね。